あや:
「たけしさん、この服って本当にペットボトルからできてるの?」
たけし:
「そうだよ。これには使い終わったペットボトルを集めて、新しい糸にして作った布が使われているんだ。こういったリサイクルポリエステルは、今リサイクル繊維の中でもいちばん多く使われている素材なんだよ*。」
*Textile Exchange (2023), Preferred Fiber & Materials Market Report 2023.
あや:
「どうしてペットボトルがよく使われているの?」
たけし:
「実はリサイクルしやすいからなんだ。日本で流通しているペットボトルはほとんどが透明で単一の素材(PET)だから、そのままポリエステル糸の原料にしやすいんだ。しかも日本ではペットボトルのリサイクル率がとても高くて、*2023年度は市場に出回ったPETボトルのうち85%がリサイクルに回されているんだ。その一部が、こうして服などの繊維にも使われているんだよ。」
*プラスチック容器包装リサイクル推進協議会(PWMI) (2024), PETボトルリサイクル年次報告.
あや:
「服から服に作り変える方法(クローズドループ)」じゃなくて、なんでペットボトルなの?」
たけし:
「服から服に戻す仕組みも広げていきたいけど、現実にはまだ課題が多いんだ。というのも、服にはいろんな素材や加工が混ざっていることが多くて、きれいに分けてリサイクルするのがとても大変だからね。」
あや:
「なるほど。じゃあ今はペットボトルから作るのが便利なんだね。」
たけし:
「そう。これからは服から服に戻す取り組みも含めて、リサイクルの選択肢がもっと増えていくと思うよ。」
あや:
「でも、ペットボトルから作ることで何が変わるの?」
たけし:
「新しく石油からポリエステルをつくるよりも、必要なエネルギーやCO₂の量をぐっと減らせるんだ。資源を新しく掘り出さなくてもいいから、負担の少ないやり方なんだよ*。」
*Textile Exchange (2023), “Recycled Polyester Benefits”.
あや:
「なるほど。どう作られているかを知ると、服の見方も変わるね。」





